高い技術力を活かして
未来につながる事業に取り組む
九州工業大学
工学部 マテリアル工学科
2021年入社
砂川 尭
FM事業部 技術品質グループ 兼務 技術統括部 生産技術グループ

入社のきっかけ

入社を決めた理由のひとつは「技術力」です。当社は100年以上前から製鉄所と関わり、その中で鉄を中心とした技術・経験を積み重ねてきました。さらに、鉄事業から派生したセラミックス加工や、リサイクル事業などの新たな分野にも進出しており、日本の近代化を支えた鉄鋼事業から、これからの日本を支えるリサイクル事業まで幅広く行える高い技術に惹かれました。また、社員の人柄も理由のひとつです。就職活動中いろいろな企業の方とお会いしましたが、一番自分の気持ちを伝えやすく、実際に働く際にもコミュニケーションがとりやすいと思いました。

現在の仕事内容

私の所属するFM事業部では、製鉄所から発生するダストを原料とした鉄粉の製造や、使用済みエッチング廃液の再生事業、廃電子基板からの資源回収などリサイクルを中心とした事業を行っています。私は主に鉄粉製造・エッチング廃液の再生事業に携わっており、操業上の改善案を検討し、実際に実験を行って検証しています。他にも現在製造している製品の品質に関わる仕事などがあります。地道にデータを集めていかねばならないため、すぐに結果に結びつくような仕事ではありませんが、何かしら良い結果が得られたときは達成感もひとしおです。

やりがいを感じること

FM事業部では、他メーカー等で使用した薬品を回収し、不純物や不要な物質を除去して再利用可能にしたり、銅やニッケルといった金属を分離回収したりしています。私が今取り組んでいるのが、銅紛をより高純度で回収できないかということ。世界的にカーボンニュートラルが進む中、そのシステムづくりに欠かせない銅は、今後ますますニーズが高まってくる金属です。徐々に銅鉱山が減少し、品質も下がってきているため、高純度の銅を回収できれば大きな利益につながりますし、地球環境保護にも役立ちます。こうして未来を見据えた大切な仕事に携われることにやりがいを感じています。

ONE DAY ある1日のスケジュール

苦労したこと

私は学生に向けた課外授業なども担当しており、通常よりも短い1DAYインターンなどで会社説明や実験を行うほか、地域の方への啓蒙活動の一環として、地元の中学生に当社のリサイクル事業について説明することもあります。全校生徒を相手に理科室で実験をしながらオンライン授業を行うという今までにない経験で、分かりやすく説明できるように工夫するのはとても大変でした。ただ、子どもたちも楽しんでくれましたし、地域の方とのつながりは企業として大事なことだと思いますので、これからもしっかり取り組んでいきたいと思っています。

今後の目標

これまでやってきた仕事の延長線上になるのですが、リサイクルに関連する小型の試験機から、実機化へ向けた装置のスケールアップに挑戦しています。私はまだ知識も経験も不足していて至らない部分が多いため、その都度上司や現場の方に相談して業務を進めていますが、忙しい中でもいつも丁寧にアドバイスをしてくれる周りの方にとても感謝しています。これから少しずつ経験を積んで、自分なりに会社に貢献をしていきたいです。

学生にメッセージ

社会人になると学生時代とは様々なことが変わってきて、悩みも増えてくると思いますが、そんな時支えになるのは「これが自分の選んだ道だ」と後悔なく言える自信だと思います。就職活動は人生を大きく変える転機のひとつです。自分の専攻分野や、周りの意見に左右されず、将来の自分はどうすれば幸せになれるのか、色々な視点から悩んで社会人になってもらえればと思います。ここぞという会社が見つかり、それが当社であれば嬉しいです。

他の社員のインタビューを見る