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【全社】2019年 社長年頭あいさつ 『新しい次元と言えるような会社・職場を皆で考え、皆で創り、前進しよう!』

2019/01/04


2019年 社長年頭あいさつ

 

新しい次元と言えるような会社・職場を

皆で考え、皆で創り、前進しよう!

 


はじめに

 社員ならびにご家族の皆様、新しい元号の年に相応しく、皆で考え、新しい次元と言えるような会社・職場を皆で創り、前進しようではありませんか!というメッセ-ジを送ります。

 

安全

 まず、何よりも安全についてです。
 わが社の単位事業規模では、災害件数が1年間に1件でも10万時間当たり災害度数率は0.3という確率になります。これは3人同時入社するとその内の1人は年満までに被災するという確率です。こういうレベルは何がなんでも克服する必要がありますが、そのためには「接点設備・接点作業・接点箇所」での安全確保と「まさか」の撲滅、「変化への対応」を突き詰めることが不可欠です。

 まず、「接点設備・接点作業・接点箇所」での安全確保についてですが、貸与設備や直協とも使用する接点設備、工事での区分・分担、操業再開時の準備など、調整や段取りを必要とする接点設備・作業での直協連携を強化する必要があります。そういう接点設備・作業は、目の届き難い箇所、行き難い箇所となっています。同じ建屋内で、同じ現場で働く仲間として、溝を埋め、壁を越えて、新しい次元の安全職場を創ろうではありませんか!

 次に、一昨年から呼びかけている「まさか」の撲滅です。
 落ちるはずがない、外れるはずがない、と思っている設備や工具類にも安全の眼を注ぎ、「まさか」を撃退しましょう。活発なJK活動と同じように、安全でもチームワークの良い小集団活動を展開し、根掘り葉掘りして「まさか災害」を防ごうではありませんか。

 そして、「変化対応」です。
 生産プロダクツ、生産フローが変わったのに、建屋やクレーン、置き場などは昔のままで、換気が悪かったり、やり難かったり、無理をしている現場があります。
 また、災害には至りませんでしたが、姿・形を変えたスラグの飛散や異常音など古くて新しいトラブルも起きました。スラグ自身の成分、流動性、性質は変化し、用途先も変わります。こうした変化にノロ処理の本質を踏まえた対応が必要です。
 昔から、「現場は生き物」と言われてきました。現場で起きている変化に、本質を踏まえた迅速な対応が必要です。直との連携が必要なものは直協連携で、当社固有技術はわれわれ自身、現場と技術が連携して、変化に対応していきましょう。

 

働き易い職場づくり

 次に申し上げたいのは、働き易い職場創りです。

 当たり前と思っている三交替も設備基数を増やしたり、生産性向上との合わせ技で在庫機能を持つことができれば、また、注文→生産→在庫→出荷の一気通貫が進み余裕をつくることができれば、緩急緩和したり、夜勤を回避することも不可能ではありません。ネック工程、ネック作業を洗い出し、関係先と共創すれば、「新しい次元の現場」「働き易い職場」が出来るはずです。

 みなさん。共に働き、共に考え、共に創造し、新しい次元の職場で、共に生きる仲間とはどんな仲間でしょうか。
 お客様からいただいた言葉に「信頼と緊張」「同じ舟に乗る者」という言葉があります。直と協、労と使、上司と部下、仲間同士、ラインとスタッフ、本社と事業所、所有と経営の間で、歳の差、経験年数の差、役職・地位の差、直協の垣根を越えて、とことん信頼する。信頼しているが故に、言わなければならないことは言う。言うけれど共に悩み、提案し、解決し、支援もする。そういう「信頼と緊張」の関係と、「同じ舟に乗る者」の心で結ばれた、新しい次元の会社、現場を目指そうではありませんか。

 

三現主義と双方向対話

 みなさん。会社は、異常気象による自然災害や外的要因で不利な条件はありましたが、FMやセラミックスでの追い風もあり、おかげさまで100億の売り上げを継続し、それなりの業績をあげることができました。私は、鉄事業を信頼・信用の要とし、鉄事業でのシーズをもとに新規事業を展開するという今の路線を堅持することが基本と改めて思います。そして、得られた業績は、業績をあげた社員に還元し、さらなる意欲を湧き立たせる、新しい次元の労働施策を立案、現実化して、安全で活き活きとした職場・会社創りを進めることが経営責任と思っています。

 その為にも、管理者やスタッフには、現場に足を運ぶこと、現場を見ること、現場の声を聞くことを強く要請してきました。「巡視」から「対話」に切り替えること、「前後工程」「直協」「二次協」の視点を付加した「三現主義」を要請してきました。
 今年は、これに加えて、社員のみなさんにも要請があります。意見、要望、提案をして下さい。「双方向の対話」が無くては共創になりません。

 こうした思いから、今年の会社スローガンと会社方針を以下のように決定いたしました。

 

会社スローガン

 

「 共創・共生・新次元 ​」

 

会社方針

 

■ 「接点設備・作業」「まさか」「変化対応」での災害克服

■ チームワークの良い、安全で働き易い職場づくり

■ 改善・開発・提案型

■ 三現主義と双方向(行動指針)

 

 

改善・開発・提案型

 みなさん。今年は、「働き方改革」「情報化」を念頭に置きましょう。
 「いつもと違う」「音」「匂い」「振動」を敏感にキャッチして事故・災害を未然に防止した社員を毎年表彰させていただいています。人間の五感を補うセンサー機能の進歩には目を見張るものがありますが、これらを取り入れた監視をやりましょう。
 まだまだ、機械化、遠隔化、防御化すべき3K作業は残っています。夜勤を無くそう!と言っただけでテーマは色々と出てきます。「改善・開発・提案型」と合わせて推進しましょう。

 100年続いた会社継続の原点は改善・開発・提案型にあります。そして、そのニーズは現場と顧客にあります。国際競争にさらされる鉄鋼現場であるからこそ、厳しい高熱現場であるからこそ、三交替だからこそ開発ニーズはあります。既成概念に捉われず、創造的に発想しましょう。お客様とも忌憚(きたん)なく話し、提案し、改善しましょう。 

 

三現主義と双方向

 あえて、方針項目として掲げますが、行動指針と思って下さい。

 認識を共有し、共に考え、「一皮剥けた」ではなく「一殻打ち破った」新次元の現場・会社を共に創ろうではありませんか。それこそ、真のパートナーの追求であり、そのプロセスと成果は、そのままアピールポイントとなって、会社の門戸を叩く仲間を増やすことと思います。

 胸を張って自慢出来る職場・会社を労使一体で共に創り、新しい年号の時代を共に生きていこうではありませんか。

ご安全に!

2019年 元旦
株式会社アステック入江
社長 高橋正幸

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