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【全社】2020年 社長年頭あいさつ ~110年の教訓をくみ取り 未来に向かって新しい歩みを始めよう!~
2020/01/06
2020年 社長年頭あいさつ
110年の教訓をくみ取り
未来に向かって新しい歩みを始めよう!
1.はじめに
2.鉄事業について
3.安全について
4.鉄関連事業について
5.技術開発と新規事業について
6.総じて通ずるチームワーク ONE TEAM
7.終わりに
社員ならびにご家族の皆様、明けましておめでとうございます。
おかげさまで当社は今年、110周年を迎えます。110年の教訓をくみ取り、皆で共有し、元気に、一丸となって、未来に向かって新しい歩みを始めよう!という意味を込めて『 ONE TEAM 110 』をスローガンに掲げ、すべてを貫く業務スタンスとして以下3つの項目を掲げます。
会社スローガン
「 ONE TEAM 110 」
会社方針(業務スタンス)
■ 三現主義
■ 改善・開発・提案型
■ ザックバランな本音の連携・チームワーク
まず、鉄事業ですが、110年続いた鉄事業こそ、当社の信用・信頼の要です。そのお客様である日本製鉄㈱様の製鉄所のくくりが変わります。それにあわせ我々も変わる必要があります。
精錬やスラグ処理などの作業での所間連携。整備や予備品の持ち方、人的連携も必要な時代かと思います。箇所においても、従来からの前後工程との連携、直協連携に加え、協協連携を進める時代だと思います。
この動きの中では格別、本社の役割が大切です。箇所での、安全・作業・技術・設備・品質・労務管理が直協連携・協協連携されたものにすると同時に、所間連携されたものに、今以上にする必要があります。それはまさしく本社の役割であります。
また、この役割の手段として、ICT、システム開発が不可欠です。従来にも増して現場に足を運び、現場を熟知すると同時に情報システムを駆使してタイムリーなスタッフ活動を展開しましょう。
くくりがどうなろうとも、変わらない基本、それは安全です。高熱、溶融物、重量物を扱う鉄鋼現場は一つ間違えば致命的な災害に繋がります。とにかく、現場に足を運び、現物を見て、現実を認識し改善することです。
現場は、やりにくいこと、感じたことをザックバランに管理監督者にあげるとともに、自ら改善する意欲と行動をとることです。
私たちの仕事は前工程、後工程、直営、関連会社、協力会社との関わりの中で成り立っています。仕事でも安全でも、必要に応じて、関係先も巻き込んで活動を展開することが不可欠です。それも、チームワークの一つです。
また、繰り返し申し上げていますが、安全のレベルアップにはAI、IoT、ICTが有効な武器となります。他社の例、世間の例を学び積極的に取り入れましょう。
次に、鉄関連事業ですが、半導体不振がありましたが、回復の兆しがあります。人類が新しい技術を放置しておくことはありません。新しい技術の進歩に着目し、対応した技術形成、事業展開を進めたいと思います。その中で、固有技術を形成しましょう。それは次なる事業展開の種になります。
今年、まずはトータル110億以上の売り上げになるよう、鉄関連部門は奮闘しましょう。
技術開発、新規事業について述べます。作業の平準化、作業の安全性向上、3Mを克服した生産性の向上、異常気象に加えて高熱という製鋼条件や悪換気や狭隘(きょうあい)という建屋条件下における肉体作業の改善、夜勤回避、高齢者・女性の活用とニーズは山ほどあります。
この山ほどある現場ニーズに技術者は直接触れることです。作業している現場に聞くことです。そして、現場と技術が一体となって、ある時は直営を巻き込み、またある時は協力会社を巻きこんで、改善・開発を進めることです。
現場におけるJKや小集団活動がこうした安全と生産活動改善に有効な組織であることは言うまでもありません。皆で、改善、開発活動を続けることで、働きやすい職場が実現し、働き甲斐が生まれます。
110年続いた会社継続の原点は改善・開発・提案型にあります。そして、そのニーズは現場と顧客にあります。国際競争にさらされる鉄鋼現場であるからこそ、厳しい高熱現場であるからこそ、三交替だからこそ開発ニーズはあります。既成概念に捉われず、創造的に発想しましょう。お客様とも忌憚なく話し、提案し、改善しましょう。
連携イコール、チームワークのことは、これまでも訴え続けてきました。
具体的には、前後工程との連携、直協連携、協協連携、所間連携という顧客との連携。ライン・スタッフ連携、現場・事務所(管理者)連携、生産・整備連携、課・係連携、本社・支店連携、同じ釜の飯を食う協力会社の方も含めたチームワークという社内的連携。仲間と家族を大切にする精神、「社員とその家族のために」を合言葉にした労使関係、緊張と信頼の所有・経営の関係、先輩・OBに感謝する風土。未来の社員を引き付ける現役。などなど、立場を越えた、場所を越えた、時を越えた人間味溢れる職場・集団・チームでありたいものです。
私は、これまでも、一貫して申し上げてきましたが、鉄事業を信頼・信用の要とし、鉄事業でのシーズをもとに新規事業を展開するという今の路線を堅持することが基本だと改めて思います。そして、チームで得た業績は、業績をあげたチームに還元し、さらなる意欲を湧き立たせる労働施策を立案、現実化して、安全で活き活きとした働き甲斐のある職場・会社創りを進めることが経営責任だと思っています。今の生産性より110のレベルを達成できればかなりのことができます。安全、生産性、働き甲斐が結合した活動を展開しましょう‼
末尾に、110年の歴史の中で、忘れてはならない苦難について言及します。一つは死亡災害であり、一つはリストラであります。
社員とその家族が生命・身体・生活を犠牲にして会社が存続しても価値がありません。我々現役がやらなければならないことは、二度と同じことを繰り返さない職場、会社を作りあげ、後輩たちに伝承していくことです。
職業的英雄心を持って堺、光、大分へと裾野を広げ、平炉から転炉、造塊から連鋳という技術革新に対応していただき、今日の礎を築いていただいた先輩方とそのご家族の皆様、申し訳ございませんでした。ありがとうございました。現役を代表して、心からお詫び申し上げ、お礼申し上げます。
そして、現役一同、「ONE TEAM」のスローガンを掲げ、胸を張って自慢できる職場・会社を労使一体一丸となって創り、次の時代に継承していくことをお約束申し上げます。ご安全に!
2020年 元旦
株式会社アステック入江
社長 高 橋 正 幸